総合地所企業トップ 住まいを買いたいトップ プロフィール変更 退会手続き お問い合わせ
ルネ倶楽部

「ルネシリーズ」の総合地所が運営する会員システム

ご入会はこちらから
デザイン学 ルネスタイル ルネの管理 賢いマンション購入法 暮らしの雑学王
達人に聞く暮らしのエッセンス
Essence of living 暮らしの雑学王トップへ
達人 いとうゆきさん:気軽に楽しみながら、ちょっとずつ身体もお肌も健康にするリビングフードを、はじめましょう。
ベジタリアンフードというと、禁欲的な食事をイメージしませんか? そんなイメージを一掃するのが、バラエティー豊かで美味しく食べられるリビングフード。 日本での第一人者である、いとうゆきさんが、その魅力を語ります。
人間も自然の一部 食事もより自然に近い形で
―リビングフードでは、どんなものを食べるのですか?
いとう
リビングフードでは、生の野菜やフルーツをメインに、生のナッツやドライフルーツなどでコクや甘みを加えて頂きます。生の食材を食べるといっても、人間の身体は動物性たんぱく質を消化しにくいとされているので、肉や魚は使いません。基本的に、ベジタリアンフードですね。
野生動物や大昔の人類は、生のものだけを食べていました。しかし、アレルギー体質や糖尿病など、現代病と呼ばれる病気にかかることはなかったといわれています。人間も自然の一部ですから、リビングフードは、より自然な形の食事といえるのではないでしょうか。
それに、食用の牛を一頭育てるために、多くの森林が破壊されているという話もありますよね。肉を食べないリビングフードは、身体にも、環境にも優しい食事なのです。
リビングフードの5種盛り。右下は海藻、ブルーベリー、細切りにしたニンジンを、しょうゆやごま油などを混ぜたドレッシングで和えた野菜炒め。
生の野菜やフルーツを 工夫して食べる、もどき料理
―生の野菜やフルーツを、そのまま食べればいいのでしょうか?
いとう
いくら美味しくても、毎日生野菜のサラダばかりじゃ飽きちゃいますよね。そこで、野菜とフルーツをミキサーにかけてドリンクにしたり、ナッツを使ってツナ風に仕上げたり、パスタの代わりに細切りにした野菜と、トマトソースを合わせてスパゲッティにしたり、いろんなレシピがあります。
見た目には肉料理や炒め料理に見えるほどです。タルトケーキやチョコレートだってそっくりにできますよ。生野菜やフルーツを○○もどきに調理する、もどき料理とでもいいましょうか。こうして一工夫することで、調理も食事自体も楽しみながら、飽きずに続けられるんです。
マクロビオティックから 酵素が摂れるリビングフードへ
―いとうさんがリビングフードを始められたきっかけは?
いとう
私は以前から、アトピー性皮膚炎と過敏性腸症候群が悩みのタネで、玄米菜食のマクロビオティックという食事法を実践していたんです。そのおかげで、体調はぐんとよくなったんですが、美容面での肌荒れや黒ずんだ肌の色が気になっていました。そんなとき、生の食材を食べるリビングフードという食事がアメリカにあると聞き、調べてみました。すると、マクロビオティックでは摂れない酵素を体内に摂り入れる、酵素栄養学に基づいた食事だというではありませんか。
しかし、当時の日本にはリビングフードについて学べる場所がなかったので、単身渡米して、リビングフードの学校に通い始めたというわけなのです。
酵素が起爆剤となり 身体も肌も健やかに
―リビングフードを食べると、どんな変化があるのですか?
いとう
私の場合、1日3食リビングフードを食べ始めて1ヵ月位で、アトピーも腸の具合も今までにないほどよくなりました。おまけに、肌まできれいに、白くなったのです。元々、私は身体にいいものを食べていましたが、その効果が現れていなかったんでしょうね。リビングフードに含まれる酵素が起爆剤となって、それらがうまく機能したのではないでしょうか。今はマクロビオティックとリビングフードを組み合わせた食事を実践しています。
リビングフードを実践している方からは、「お腹いっぱい食べながら痩せられた」「便秘が解消した」「冷え性がよくなった」「肌がきれいになった」という感想もお聞きしますよ。
ピーマンとメロンをジューサーで混ぜた、さっぱりとした味わいのスープ。
加熱調理すると 酵素は壊れてしまう
―マクロビオティックとリビングフードの違いは何ですか?
いとう
マクロビオティックとリビングフードは、どちらも一物全体(食材の皮や根まで丸ごと食べる)、身土不二(地産地消。地元で取れた食材を地元で食べる)を基本とする、ひと昔前の日本食なんです。2つの違いは、加熱するか非加熱かということ。食物に含まれる酵素は48度以上に加熱すると破壊されてしまいます。そこで、加熱調理せず、酵素を生きた状態で体内に摂り込もうというのが、リビングフードの目的なのです。
食物酵素を摂り入れて 消化酵素、代謝酵素をサポート
―酵素とはどのようなものですか?
いとう
酵素は大きく分けて、「消化酵素」「代謝酵素」「食物酵素」の3つに分けられます。「消化酵素」には食物を消化・吸収しやすくする働きがあります。「代謝酵素」は内臓や筋肉を動かしたり、新陳代謝や免疫を活性化させたり、生命活動のすべてを支えています。この2つは体内で作ることができる酵素です。3つめが、食物に含まれる「食物酵素」。体内に入ると「消化酵素」と同様、消化を助けてくれます。
体内で作られる酵素の量は、年をとるにつれ減少します。そこで、食物に含まれる「食物酵素」を摂って、「消化酵素」「代謝酵素」をサポートする必要があるのです。
生命活動に欠かせない 代謝酵素
―食物酵素を摂ると、どうして健康や美容に効果があるのですか?
いとう
体内に蓄えられる酵素の量には限りがあります。消化しにくい食事をすれば、消化のために多くの「消化酵素」が作られ、その分、「代謝酵素」の生産量は減ってしまいます。逆に、消化しやすい食事をすれば「消化酵素」は少なく、「代謝酵素」はより多く生産できるのです。
ここで重要なのが、「食物酵素」です。「食物酵素」をたくさん摂れば、同じように「代謝酵素」の生産量を増やすことができます。「代謝酵素」が増えるとどうなるかというと、細胞が活性化し、脂肪の燃焼、老廃物や毒素の排出、免疫力の向上、美肌など、さまざまな用途に「代謝酵素」が使えます。結果的に、健康で美しく、若々しくいられるのです。
旬の野菜やフルーツを選び 身体に必要なものを得る
レタス、キャベツ、ニンジン、トマトなどを盛りつけ、コケモモの自家製ドレッシングをかけた爽やかなグリーンサラダ。
―酵素を多く含む野菜やフルーツには何がありますか?
いとう
酵素が多く含まれる食材としては、フルーツならパパイヤ、パイナップル、キウイ、イチジクなど、野菜ならヤマイモ、マッシュルーム、大根、カブ、キャベツなどが代表的ですね。大根やキャベツなどはいつでも手に入りますから、使いやすいですね。それに、大根は千切り、おろしなどで食感を変えれば飽きません。
また、旬のものを選ぶことも大切です。
夏が旬のナスやキュウリには身体を冷やす作用があり、春が旬の山菜には冬の間に体内に溜まった毒素を体外へ排出するデトックス効果があります。旬のものを使えば美味しいだけでなく、身体がそのときに必要とするものが無理なく得られます。
松の実とデーツにバニラエッセンスを加えて混ぜ合わせたキャラメルと、カシューナッツ、クルミ、デーツ、レーズン、キャロブパウダーなどを混ぜ合わせたチョコレート。
朝と夜は軽めに 昼はしっかりと
―食べるときに心がけることはありますか?
いとう
午前中は排泄の時間とされているので、朝食は軽めにしてください。フルーツをミキサーにかけたジュースや、野菜・ナッツ・海藻・フルーツを使ったサラダなどがいいでしょう。昼からは消化のための時間になるので、しっかり食べても大丈夫です。野菜をミキサーで混ぜたスープや、みじん切りにした根菜を調味料で味付けして混ぜ合わせ、お肉風にしたものなどがお薦めですね。夜は栄養を吸収する時間なので、夕食をリビングフードに切り替えればダイエットにも効果的です。
食物に含まれる酵素やビタミンは時間が経つと失われてしまうので、調理したらすぐに召し上がってください。小さなお子さんや高齢者、妊婦さんなど、どなたが召し上がっても大丈夫です。アメリカでは離乳食にする方もいるんですよ。ナッツなどにアレルギーのある方は気をつけなければいけませんが、食べるものすべてをリビングフードにしても健康な生活が送れます。
加熱食と一緒に食べるなら リビングフードを先に
―外食してはいけませんか?
いとう
リビングフードをやってみようという意識があるなら、外食の際にもできることはあります。蕎麦屋へ入ったら、生の食材をすり下ろした、とろろや大根下ろしがついたおそばを頼んだり。また、お付き合いで飲み屋へ行くこともありますよね。そんなときは、加熱調理をしていないお漬け物やキムチを注文すればいいんです。これらもみんな、リビングフードですから。メニューを見ながら、どれがリビングフードかみんなで選ぶのもゲーム感覚で楽しいですよ。一品でも生のものを摂れば、体調は違ってきます。リビングフードと加熱調理したものを一緒に食べる際のポイントは、先にリビングフードを食べることです。そうすることで、あとから入る加熱食が消化しやすくなります。
楽しみながら 無理せず、ちょっとずつ
―続けるためのコツはありますか?
いとう
リビングフードのレシピはたくさんあるので飽きずに食べられると思いますが、突然100%リビングフードに切り替えるのは難しいかもしれません。そんなときは、リビングフードのレシピにもある、パスタなどは簡単でいいですね。
いつも使っているパスタソースがあるなら、それを捨てることもありませんから、パスタ代わりに細切りにした大根と合わせてみたり、おやつを生のナッツやドライフルーツにしたり、できることから始めてみるといいですね。
まずは、朝食か夕食だけとか、平日が難しければ週末だけリビングフードにするというのもお薦めですよ。また、質のいい食材、調味料、道具を揃えるのもいいですね。同じトマトでも、有機無農薬栽培の甘みのあるものを使えば、美味しく、飽きずに食べられます。調味料は塩、しょうゆ、味噌が基本ですので、良質なものを選んでください。味噌もしょうゆも発酵食品ですから、リビングフードです。高性能でお手入れの簡単なジューサーやミキサーを使えば、毎日作るのも億劫になりません。
そんな調子で、楽しみながら無理せず、ちょっとずつ。それが長く続けるコツではないでしょうか。
ベジタリアン料理研究家いとう ゆき
米国カリフォルニア州「リビングライツ・カリナリー・アートスクール」、プエルトリコ「アン・ウィグモア・インスティテュート」卒業。現在、日本リビングフード協会や料理研究所LIVEggie's(ライベジーズ)を主宰し、料理教室やセミナー、著書等を通じてリビングフードの普及に努めている。

【著書】
『リビングフードをはじめましょう』
リヨン社/¥1,575(税込)
理論や実践法のほか、カラー写真入りで多数のレシピを掲載。リビングフードのすべてがわかる必読本。

『キャベツ酵素ダイエット』
青春出版社/¥1,313(税込)
「若返りドリンク」とも言われる「キャベツ酵素ジュース」の作り方や飲み方、ジュースを使ったレシピなどを紹介。
リビングフードレストラン
ベジパラダイス(VEGGIE PARADISE)
〒151-0064 東京都渋谷区上原1-22-14
TEL:03-6421-2925 毎週水曜日定休
暮らしの雑学王トップ