総合地所企業トップ 住まいを買いたいトップ プロフィール変更 退会手続き お問い合わせ
ルネ倶楽部

「ルネシリーズ」の総合地所が運営する会員システム

ご入会はこちらから
デザイン学 ルネスタイル ルネの管理 賢いマンション購入法 暮らしの雑学王
達人に聞く暮らしのエッセンス
Essence of living 暮らしの雑学王トップへ
達人 寺井通浩さん
緑は生き物だからこそ、
飾るだけでなく、
育てる楽しみもあるのです。
春には、優しい日差しを浴びたリビングで、ベランダで、観葉植物を育てたいもの。花や緑に囲まれた空間は、心にうるおいを与え、生活を楽しくしてくれます。暮らしの中のさまざまなスペースにグリーンを取り入れ、上手にコーディネートするためのポイントなどを、グリーンデザイナーとして活躍中の寺井通浩さんに伺いました。
生け花の経験がきっかけ    
   寺井さんが、花と植物に関わる仕事を始めてすでに23年。そもそもは会社員として企業に勤める傍らで、生け花を習ったことがきっかけでした。
 ショップの名となっている「からならの木」とは、カラマツの繊細さとコナラの優しさとを組み合わせて名付けた架空の木。「架空の木であればこそ、根にも葉にもしっかりとぬくもりを伝えたい」というコンセプトのもとで、東京・渋谷区の井の頭通りに面した明るい店内には、咲くことを楽しむかのように生き生きとした花と植木が並んでいます。
 ガーデニングやグリーンインテリアが人気を集めている中で、特に5年くらい前からは、30代から40代を中心に、ご夫婦で来店されるお客様が増えてきたといいます。
「もともとは、奥様がお部屋の中にちょっとしたグリーンを飾りたいとの思いで相談に来るケースが多かったのですが、最近では、ライフスタイルの多様化に伴って、家具選びと同じような感覚で、観葉植物にも一種のこだわりを持ち、ご自分たちの好みに合ったものを探すお客様が多くようになってきたように思います」。
 
置き場所を考えて選ぶ
 グリーンインテリアとしての植物を選ぶ際には、それぞれの性質をよく理解したうえで、置きたい場所の環境に適しているかどうかを確かめることと、手入れの仕方を十分に知ることが重要となります。
「当たり前のことですが、家具や食器と違って、植物は生き物ですので、気に入ったからといって置きっぱなしというわけにはいきません」。
 まず重要なことは、日当たりがよい場所に置くのか、日陰に置くか。グリーンを配置するスペースの問題です。植物は光合成で成長するので、基本的には窓際などの明るい場所が理想ですが、種類によっては、あまり日当たりがよくない場所にも順応できるものがあり、植物の特性によって適正な環境を配慮して選びます。
 次に、こまめな水やりが必要なのか、必要ないのか。観葉植物の中には、サボテンのようにもともと乾燥に強い種類もあり、水のやりすぎによって根腐れを起こしてしまうことも多いので注意が必要です。一度根腐れを起こすと回復が難しいため、適度な与え方を理解することが大切となります。
 そして、部屋の通気性も、グリーンを育てるための重要なポイント。 「最近のマンションは密閉度が高いため、植物の病気を防ぐ意味でも適度な通気が必要となります。大抵の種類のものは、真冬以外ならベランダに置いてもいいくらいです」。
 どうしても室内に置きたい場合には、こまめに窓を開け、外気にあてることによって、自然に近い状態に保つことが肝心です。
 こうした条件を考慮し、初心者にも育てやすい植物とその栽培方法を紹介すると、ゴムノキやサンスベリア、ドラセナなどを、土を用いて、底に穴の開いた鉢で管理することがおすすめ。
 最近では、セラミスやハイドロカルチャーなど、土を使わずに清潔感があり、鉢植えそのものをきれいに見せる栽培法も普及していますが、水やりの量やタイミングなどの管理が難しいため、初めての人には不向きとのこと。
空間のコーディネート法    
 
   マンションの場合には、個々の部屋の雰囲気に合わせてグリーンをコーディネートする楽しみがあり、それには植物の持つイメージや葉の形が大事なポイントです。
 グリーンをシンボリックに飾りたい部屋や、植物を置くことで空間に強いアクセントを与えたい場合には、比較的大きな葉や、シャープなラインの葉を持つ植物が適しています。
 あるいは、部屋の雰囲気を柔らかくしたい場合や、安らぎを演出したい時には、小さな葉がたくさん茂っているものがおすすめ。葉の面積が小さい植物は、たとえ背が高くても主張が少ないので、優しさを醸し出してくれます。
 また、縦長の植物は、窓辺やソファの脇などへ、横長の植物は、棚やチェストといった低い家具の上に置き分けるなど、縦に伸びたものと横に広がったものの形状をたくみに利用し、インテリアに合わせて配置するといっそう効果的です。
 室内だけでなく、ベランダでの植栽を楽しみたい場合には、大きめのプランターに背の高いグリーンを1、2本配置すると、室内から見えるシンボルツリーの役目も果たしてくれます。
「グリーンを引き立たせる小物として、キャンドルやストーン(小石)、流木などを組み合わせると、造形的におもしろい効果が出ます」。
 このように、部屋の特性によって、さまざまなコーディネートができることがグリーンインテリアの最大の魅力ですが、葉の表面にホコリがついていると光合成がうまくできなくなり、成長が妨げられる恐れがあるため、日常的な手入れとして、時々霧吹きをして、乾いた布でホコリを拭き取ります。
 
美しく保つための剪定術
 グリーンを美しく、健康に育てるために、もう一つ重要なメンテナンスが、枝の剪定作業。
 せっかく大事に育てたグリーンを、切るのがもったいないという感覚になってしまい、どうしても伸ばしすぎてしまいがちです。
「グリーンを飾っているスペースに対して大きくなりすぎたと感じた時が、剪定の目安となります」。
 枝や葉の剪定法としては2通りがあり、木のように枝分かれしているグリーンの場合は、枝の節の少し上の部分を切ってやり(図1)、根元から葉を出しているグリーンの場合には、葉の株元の部分を切ることがポイントとなります。
「いずれにしても、初めて経験する方にはとても勇気のいることですので、剪定に困った時にはグリーンを購入したショップに相談して、指導を受けることをおすすめします」。
 室内の環境に合わせた選び方から日頃のメンテナンスまで、グリーンを身近に取り入れた暮らしのポイントを押えたうえで、春からのベストシーズンに向けてのグリーンインテリアを楽しまれてはいかがでしょうか。
 多彩な個性と魅力を放つ可憐な草木たちが、マンションライフをいっそう豊かでうるおいのあるものへと変えてくれるはずです。
Column
ペットを飼っている方は注意しましょう きれいな花には毒がある?!
  グリーンに囲まれた生活は心が癒されます。しかし犬や猫などのペットにとって、その植物が危険なこともあるのです。私たち人間には無害な植物でも小さなペットにとっては有毒植物だというケースもあります。有害とされる植物の種類は数百にものぼり、その中にはアサガオ、オシロイバナ、キキョウ、スイセンなど、おなじみの草花も含まれています。  
  ただし有毒部分は植物ごとに異なり、植物全体、葉、根、種など特定部分のみ有毒とそれぞれです。基本としてはペットが口にしなければ大丈夫ですが、ウルシのように触れるだけでカブレをおこす植物も稀にあります。好奇心が旺盛で何でも噛んでしまうペットは植物に近づけない方がよいでしょう。もしもペットが中毒症状と思われるような場合は、速やかに動物病院などの医療機関に連れていきましょう。  
グリーンデザイナー 寺井通浩(てらいみちひろ)さん
東京・代々木八幡のフラワー&グリーンショップ「からならの木」オーナー。会社員から花市場勤務、花店勤務を経て、1998年9月、代々木上原にショップをオープン。2002年2月にショップを現在地に移転。作品には季節の枝物やグリーンを多種類使ったものが多く、ナチュラルでスタイリッシュな花や、管理しやすさを重視したガーデニングなども提案している。
http://www.karanara.com/
暮らしの雑学王トップ