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達人 すはらひろこさん(住生活デザイナー)
春の
片付け大作戦!
新年度、新学期を迎える4月は新たな生活がスタートする季節です。新しい生活に向けて家の中を片付けてみましょう。マンションの限られたスペースを有効に利用するためには、モノを減らすことも必要です。捨てるモノと残すモノの線引きなど、コツはあるのでしょうか。今回は、住生活デザイナー・すはらひろこさんに片付けのアドバイスをお聞きしました。

●4月の新年度を迎える前に、お子さまの新入学の準備、季節用品の交換、模様替えなど、部屋を片付ける機会が迫っているお宅も多いと思います。部屋を片付けるコツは何でしょうか。
すはら部屋の片付けは、@モノを分類する、Aモノを処分する、Bモノを増やさない、この3つのプロセスから成り立ちます。何が必要なのか、必要でないのかを見極め、捨てられるモノは捨てます。そして片付いた状態を維持することが大切です。この3つのプロセスに沿ってお話ししていきます。

すはら分類の基準は「必要なのか、必要でないのか」。自分の身の周りで、把握していないストック品がないか確認してみましょう。もし存在を忘れていたものでも、いま使うのであれば保管し、使う予定がないのであれば処分の対象と考えましょう。使う時期が決まっていないモノは今後も使うことはまずありません。
段階を設けて、有効期限で分類してみると決断しやすいです(図1参照)。

《ステップ1》3秒ルール
私たちは瞬時に欲しいモノを決めることができます。3秒間考えて「必要ない」と思ったら迷わず捨てる。迷った場合は、一時保管用のボックスを用意して、その中に入れておきましょう。

《ステップ2》1年後再点検 
1年後に一時保管用ボックスをもう一度チェックします。1年経つとモノへの気持ちも変化して処分ができるでしょう。

《ステップ3》期限を設ける
一時保管用ボックスに入れてもなかなか判断できないモノは、例えば過去3年間使わなかったモノは捨てるなど、自分なりの期限を決めましょう。

すはらなかなか片付けができない人 は、モノを処分することができない人が多いです。「いつか」「もしかして」「とりあえず」という考えは捨てない言い訳の言葉で、使わないものを保管することはモノの価値とスペースをムダにすることです。 いま不要品を保管しているご自宅のスペースを住宅ローン、家賃に換算してみると、どれだけ価値のないものにお金をかけているか分かります。 例えば、60uのお宅で住宅ローンの支払いが1カ月10万円とします。不要品をまとめたら畳1帖分、1.66uあったとすると、1カ月の住宅ローンのうち2760円を不要品の保管に使っている計算となります。年間だと33120円です。 リビングの半分以上をモノが占めていたり、丸々1室をモノ置場にしているようなお宅であれば、住宅ローンまたは家賃の2〜3割を不要品の保管に使っている可能性があるのです。 こうして数値にして考えてみると、モノを減らす意義がわかりやすいのではないでしょうか。

●片付けは何から始めればよいのでしょうか。
すはらまずは行動に移すことが大事です。気になるところ1カ所から片付けを始めてみましょう。 最初はキッチンから片付けするのがおすすめです。料理を作るという目的がはっきりしているスペースなので、必要な道具が何なのか分類しやすいと思います。買ったきり1度も使ったことがない、1度しか使っていないという調理器具なども結構あるはずです。また缶詰やレトルトパック、調味料、食品は期限がはっきりとしているので、処分も簡単にできます。冷蔵庫の中を整理するのは省エネと家計の節約にも繋がるので、片付けの達成感が大きいですね。

●捨てる以外の処分方法は? 
リサイクル、リユースもモノの処分に有効です。エコロジーに繋がりますし、捨てることに罪悪感を感じる方にはよいと思います いまは、リサイクルショップ、インターネットオークション、フリーマーケット、バザー、寄付など、いろいろな方法があります。また、さほど古くなく痛みや汚れのないモノなら親しい人にさしあげてもいいでしょう。ただし、かならず相手の意志を確認してから。相手が必要としないものを差し上げるのはやめましょう。

すはらモノを減らして部屋がきれいになったら、やはり気持ちがいいものです。しかし、きれいな状態もいつの間にか、また散らかってしまうことがありませんか? きれいな状態を維持し続けることが片付けにおいて大切なのです。
─なぜ、また散らかってしまうのか、どんなポイントに気をつければいいのか教えてください。
すはらモノが散らかってしまう原因のひとつは「モノの指定席」がないからです。使ったらどこに戻すということを決めておきます。使ったまま、その辺においてしまったり、毎回置き場が変わっては片付きません。リモコンや爪切りにも指定の場所を作り、家族みんなで意識を共有しましょう。 モノの指定席は、生活動線を考えて決めていきます。モノがしまってある場所までの歩数(ステップ数)と取り出すまでのアクション数を調べて収納場所を考えてみるのがよいと思います(図2参照)。使用頻度の高いモノは、引き出しやボックスなど取り出しやすい場所、季節ものなど年に数回しか使わないモノは、高い場所や奥行きのある場所の奥の方にしまいます。
─そのほかに日頃こころがけておくことはありますか。
すはらきれいな状態をキープするには、なるべくモノを増やさないことです。暮らしのリズムのなかに、捨てる心がけをもちましょう。

@すぐ捨てる 見たら、読んだら、気付いたら、開けたら。用済みはすぐその場で処分します。
・DMやチラシは玄関で捨てる
・読み返さない本は古書店へ
・ 空き箱、包装紙は使い道がなければ捨てる
・家電製品と取扱説明書は一緒に処分
・使わない景品やオマケは断る

ほかにもありますが、立ち止まる場所、座る場所の脇など各所にゴミ箱をおいておくと生活リズムを崩すことなく、モノを捨てる習慣が身に付くと思います。

Aあふれたら捨てる
収納する場所と範囲を決めて入りきらなくなったら処分します。
・レジ袋と紙袋は決めた入れ物に入るだけ
・おもちゃボックスは○個まで
・本をしまう棚は○段分まで
・CDとDVDは○箱分、棚○段分まで
・ 衣類は衣装ケース○個、引き出し○段分まで

B捨て曜日をつくる
その名の通り、モノを捨てる日を決めて意識してモノを減らします。毎週でなくても第3週○曜日、毎月○日など、自分に合うペースで設定して、無理なくコンスタントに続けられるように工夫しましょう。
 
 
─最後に収納で気をつけておきたいことはあり ますか。
すはらモノの指定席をつくる、収納場所を決めるのも、自分の暮らしをイメージしながら行いましょう。暮らしに合わせた単純でシンプルな方がよいと思います。収納は目一杯詰め込むのではなく、何が収納されているのかわかるように、見通しのいい収納を心がけましょう。 それからモノを片付けるというのは、時間を割いて、それなりの葛藤を感じる行為ですので、かなり心身でエネルギーを必要とします。「片付けなければ」と、強迫観念やストレスを感じないように、自分のペースを大切にしてください。 日々の片付けを毎日ではなく、3日に1度にしてみたり、毎日3分間だけ家族で片付けタイムを実践してみるなど、家族みんなの生活パターンに合わせて継続していきましょう。片付けは、自分の暮らし、家族の暮らしを見つめ直すよい機会かもしれません。
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すはら ひろこ(すはら・ひろこ) すはら
 ひろこ(すはら・ひろこ) 写真

住生活デザイナー。共働き主婦の目線で快 適さを追究しつつ、一級建築士のワザで住 宅の構造にあった整理収納コンサルティン グを行う。商品開発をはじめインテリアデ ザインまで幅広く活動。雑誌やテレビ、ラ ジオなどメディア出演多数。著書・監修書 も多く、人気講師として各地でセミナーを 開催。

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