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達人 山川 文子(やまかわ・あやこ)さん
省エネで冬を温かく
上手に節約しながら
寒さ対策
これから寒さが厳しい季節を迎えますが、今冬は夏に引き続き、省エネの努力が求められています。暖房器具の使い方をはじめ、上手に節約しながら寒さ対策を行うことを考えてみます。今回は、消費生活アドバイザー、省エネルギー普及指導員の山川文子さんに省エネのアドバイスをお聞きしました。

●これから冬にかけて省エネを心がける際、まっさきに思い浮かぶのは暖房機器だと思うのですが、暖房機器の選び方、使い方について教えてください。
山川暖房機器はエアコンやファンヒーターなど部屋全体を暖める「全体暖房」と、こたつや電気カーペットなど身体を部分的に温める「部分暖房」があります。それぞれの暖房機器の特徴を知って上手に使いたいものです。
エアコンは消費電力が大きく電気代がかかる、というイメージをお持ちの方が多いですが、電気を使う暖房機器の中でエネルギー効率が優れた機器です。エアコン以外の機器は、電気で熱を作り出していますが、エアコンはヒートポンプの仕組みで、屋外の空気から熱を集めて、それを室内に移動しているため、消費電力に対して数倍の熱を取り出すことができるからです。
ただ、省エネ性だけではなく快適性、利便性なども暖房機器を選ぶときのポイントになるでしょう。たとえば、オイルヒーターは、エアコンなどのように温風を出して暖めるのではなく、輻射熱で暖める機器です。ふんわりとした暖かさが得られることなどから人気があります。タイマーやサーモスタットを使い少しでも省エネになるような工夫をしたいものです。
脱衣所や台所など、狭い空間をすばやく暖めたい場合は、カーボンヒーターや電気ストーブなど、コンパクトで立ち上がりの早い機器が適しています。ただし、消費電力が大きい機器ですので、必要な時間だけ使うように気をつけるとよいでしょう。また、ダイヤルなどで出力を調整できる機種を選んで、必要に応じて使い分けるようにするとよいでしょう。

●暖房機器の省エネな使い方についてアドバイスをお願いします。

山川 暖房機器は、寝る直前、外出する直前にオフにする方がほとんどだと思います。暖房機器をオフにしても、部屋の温度はすぐには下がりませんので、15分前、20分前にオフにすることで少しですが使用時間を減らすことができます。女性であれば出かける前のお化粧を始めたらオフにするなどと決めておくと、忘れずにできるようになると思います。
こたつや電気カーペットは消し忘れがちな機器です。スイッチをいれてから一定の時間が経つと、自動的にオフになるタイマーがついた製品もありますので、このような機能を活かして使いましょう。暖かい空気は比重が軽いので上昇する性質があります。暖房をしても足元が寒くなりがちなのはそのためです。ですから、エアコンの羽根の向きは下向きにして、温風を部屋の下側に送るようにしたり、扇風機やサーキュレーターで部屋の空気をかき回したりすることで、「寒いから暖房の設定温度を上げる」をしないことが期待できます。

   
ファンヒーターなど床置きの機器は、 置き場所も大切です。窓面に置くと部屋 を効率的に暖めることができます。窓と 反対側に置くと、暖めた空気は窓面で冷 やされ、冷えた空気が床を伝ってしまう からです。 ほかにも、エアコンやファンヒーター のフィルターの掃除、エアコンの室外機 の周りに物を置かないといったことは、 機器を効率よく動かすポイントです。
部屋の広さや使用目的によって暖房機器を使い分けることは省エネにも繋がります。エネルギー消費が大きい機器でも工夫をしながら適材適所で上手に使いましょう。



●暖房機器以外で、何か省エネの工夫はありますか。
山川窓は住宅の部位の中で特に断熱性能が低いところです。既存の窓はそのままで部屋の内側に取り付ける内窓は、マンションでもできるリフォームですので検討してみてはいかがでしょうか。手軽なところではカーテンを厚手にして、床まで引きずるぐらいの長いものに替えるだけでも効果が上がります。
●冬場のお風呂はいっそうエネルギーを使いますが、何か解決策はありますが。
山川お風呂は追い焚きや自動保温にもエネルギーを使います。家族の生活時間が異なるご家庭では簡単にできるわけではありませんが、家族一緒に入ったり、時間をあけずに続けて入るよう心がけてみてください。お湯の表面に浮かべて使う保温シートは、通常のふたと合わせて使うことで湯温の下がるのを抑えることができます。そういったものを利用してはいかがでしょうか。 またシャワーを1分間使うと、約12リットルのお湯が出ています。たとえば3人家族で1人5分間シャワーを使うと約180リットル、浴槽約1杯に相当します。 節水効果のあるシャワーヘッドはおすすめです。ヘッド部分に出し止めのスイッチが付いたものやお湯が出る穴の大きさや数を工夫した節水シャワーヘッドがあり、自分で交換ができます。
●食事も暖をとる一つの方法ですが、調理や家事での省エネについてお聞かせください。
山川煮物など長時間調理するものは、電子レンジを使って野菜の下ごしらえをしたり、ある程度火が通ったところで鍋をコンロからおろして毛布で包んで余熱で調理をしたりすることで省エネになります。一度、沸かしたお湯で複数の食材を茹でたり、使ったお湯を食器洗いで使うなどの工夫もあります。 調理家電は消費電力が大きいものが多いです。トースター、オーブン、ホットプレートなどの消費電力は、ドライヤーと同じぐらいの1000ワット前後です。なるべくまとめて調理するなどして短時間で使いたいものです。 電気炊飯器は保温のための電力も使っています。炊いてあまったご飯は保温せずに冷凍保存して、レンジ解凍した方が省エネになります。
 
 
最後にどんな機器でも当てはまる省エネのポイントを教えてください。
山川省エネのポイントは「時間」「温度」「明るさ」。「時間」はもちろん使用時間を短くすること、「温度」は暖房やお湯はなるべく低く、冷房はなるべく高くすることです。「明るさ」は照明器具だけでなく、テレビやパソコン画面などの明るさを抑えることです。冷蔵庫の左右にすき間を空けて、放熱がスムーズにできるようにするなど、効率よく機器を動かすための工夫もしましょう。 省エネは無理やガマンをすることではありませんし、継続して長続きさせることが大事です。今夏はどのご家庭も節電をなさったと思います。電気料金が昨年に比べて3分の2、2分の1になったご家庭もあったようです。 このように省エネは料金という数値に現れます。目標の節約金額を決めて家族みんなで実行してみるといいでしょう。減った分で家族で外食するなどの楽しみを考えながら、いまからすぐにでも省エネに励んでみてください。
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山川 文子(やまかわ・あやこ) 山川 文子(やまかわ・あやこ) 写真

エナジーコンシャス代表。1989〜2009年まで財団法人 省エネルギーセンターに勤務。現在は執筆、講演を中心に活動、NHK、朝日新聞、日本経済新聞ほかでも広く活躍する。消費生活アドバイザー(内閣総理大臣及び経済産業大臣認定)、省エネルギー普及指導員((財)省エネルギーセンター認定)
http://www.ene-con.com/

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